自動運転車、名古屋市内で定期運行へ 10月から名駅⇔鶴舞

サービス

 愛知県は10月から、名古屋市の中心市街地で自動運転車の定期運行を始める。
 鶴舞公園の隣に開業するスタートアップ(新興企業)の支援拠点と名古屋駅を結び、ビジネス客に限らず一般客も無料で乗車できるようにする。
 県によると、自治体が一般車並みの速度で都心を定期運行するのは全国で初めて。
 定期運行は10月~来年3月の平日に実施する。
 片側4~5車線ある法定速度60キロの若宮大通を中心に、往復約10キロの区間を、まわりの車の速度状況に合わせて走らせる予定。
 車両は小型バス型かミニバン型で、定員は5~10人程度となる。

 自動運転のレベルは5段階のうち下から2番目の「レベル2」で、アクセルやブレーキ、ハンドル操作を部分的に自動で行い、緊急事態に備えて運転手が乗車する。
 道路に車両の誘導線を埋め込むインフラ整備は不要で、人工衛星で走行位置を確認しつつ、車載カメラなどで信号機やほかの車両、歩行者などを検知する。
 2024年度に公募で事業者を選定する。

 県は2021年度から、民間企業に委託して名古屋市中心部で実証実験を行い、2022年度までは小型バス車両を使い、時速20キロ程度で走行。
 2023年12月からは時速60キロまで出せるセダン車を使い、名古屋駅付近とイオンタウン千種間の若宮大通で実験し、右左折や車線変更、停車車両の回避なども自動で行っている。
 10月にはスタートアップの支援拠点「ステーションAi」が開業し、愛知県は入居する起業家らに自動運転車を日常的に利用してもらうことで、新規ビジネスを促したい考えだ。

記事参照先
 【動画】自動運転車、名古屋市内で定期運行へ 10月から名駅⇔鶴舞:中日新聞Web (chunichi.co.jp)

コメント